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ドクター像
こんにちは今回は自分が思うドクター像について書きます。
前回の自己紹介でのテニスの話で、プロとアマチュアの違い、プロの条件について書きました。
それでは、ドクターはどうなんでしょう
ドクターには、いろいろしないといけないことがあります。
研究、論文執筆、講演、診療、手術、どれも大変
研究がメインのドクターもいれば、診療がメインのドクターもいます。
ところで、私の親しい友人が、不幸なことにがんになってしまい、手術を受けると聞いていたのですが、「すごく立派な先生に手術してもらえる。日本の医療界でも重職についていて、がんの手術も今までで200件もしていて、研究も手術もなんでもできる大ベテランの先生」
もしかすると一般の方からすると、まったく問題ないように聞こえるかもしれません。
ただ私からすると、「200件。それは大丈夫なのか」と疑問でした。
眼科医からすると、手術件数200件というのは、白内障手術で考えてみると白内障手術を始めて、1年目の手術件数です。
経験する手術件数として少なすぎる
眼科医の誰もが、「この手術件数で手術をマスターとした」とは思いません。
喉元まで「それは手術件数として十分なものではないし、研究も手術もなんでもできるという医師はなかなか存在しないと思う(もちろん世界を探せばいますが)」という言葉がきてたのですが、完全に他分野のことなのと、もう手術が決まっていて今更不安にさせてもと思い、手術はうまくいくよねとお別れしました
しかし、術後は…執刀医曰く、「こんな事になるのは見たことない」
いや、200件では見たことないことだらけのはず
もちろん手術は完璧だったかもしれないし、完璧でもいろいろ起こるのが実際の臨床です。
しかし、だからこそ200件で見える世界などたかが知れてます。
「なんでもできる大ベテランの先生」と話を聞いた場面を一生忘れることはできないなと思ってます
私の中のプロとは、毎日その分野のことを考えて、鍛えている事が最低条件であり、そして前々回のブログでも書きましたが、手術件数をこなしていることが必須です。
週に1回とか、手術件数が少ないとか、テニスと同じく、まあアマチュアだよねと思ってます
私は毎日手術をして、自分を鍛えつづけて、眼形成外科のプロとして患者さんに寄り添えるドクターでいたいなと思ってます。
悩んでいる方がいらっしゃったら、ぜひご相談くださいね
最後まで読んでいただきありがとうございました
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著者情報
藤本 雅大
Masahiro Fujimoto患者さんへのご挨拶
私は10年前に京都大学で眼形成・涙道外来を立ち上げ、京都をはじめ、滋賀、奈良、福井、三重、そして遠方の他府県から悩みを抱えて受診された方々の治療を行ってまいりました。
全国学会では多くのシンポジウム、教育セミナーなどで講演し、涙道涙液学会、眼瞼義眼床手術学会の理事を務め、京都、大阪、兵庫、三重、長崎の地域の10カ所のクリニックで眼形成手術、涙道手術を行い、現在までに10,000件以上の手術を行ってきました。また、オキュロフェイシャルクリニック東京で行われている最先端の様々な手術手技も直接受け継いでいます。
最先端の知識と長年にわたる経験を基に、痛みの少ない麻酔方法で、患者さん一人一人に最適な治療を提供いたします。治療に迷われておられましたら、是非一度ご相談ください。
経 歴
平成18年 | 神戸大学医学部医学科卒業 |
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平成20年 | 京都大学眼科学教室入局 |
平成24年 | 兵庫県立塚口病院 医長 |
平成26年 | 京都大学医学部附属病院眼科 医員 |
平成30年 | 京都大学医学部附属病院眼科 助教 |
平成31年 | 中野眼科医院 副院長 |
令和3年 | 京都大学医学部附属病院眼科 臨床准教授 |
令和4年 | オキュロフェイシャルクリニック東京 |
令和6年 | オキュロフェイシャルクリニック京都 |
所属学会・資格
- 日本涙道涙液学会:理事
- 日本眼瞼義眼床手術学会:理事・学会長
(2021年度) - 日本眼形成再建外科学会
- 日本眼腫瘍学会