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目の下のクマ【後編】
こんにちは
先週末は桜が満開になって、円山公園は観光客で埋め尽くされてました。
円山公園を出てから清水寺に向かってみました。何度来ても清水寺までの道程は飽きません
期待して清水寺まで来ましたが、肝心の清水寺は18時に閉門しており、警備員に追い返されました
残念。夜間に清水寺を拝観できるのは、3月23日~31日、8月14日~16日、11月18日~30日の期間だけとのことでした。
秋は特に紅葉がきれいなので、今年も行ってみようかなと思います
今回は「目の下のクマ【後編】」です
さて、今回は前回に引き続いて、「目の下のクマ【後編】」になります。
黒クマに対する手術についてです。
多くの美容外科の先生は、単に眼窩脂肪を除去する脱脂手術しかできず、ハムラ法ができません。
また、靭帯によってくぼんでいる部分には脂肪移植をすればよいと勧める先生も多くいます。
これらの手術の欠点ですが、以下の通りです。
①脂肪を取りすぎるとくぼんでしまい、そうなると修正がかなり難しい
②ちょうどの量の脂肪をとったとしても後々でてくる人もいる。
③一度脱脂した場合、残った脂肪の周囲が瘢痕化していることがあり、再発時に残った組織を使ってハムラ法で手術をしようとすると、まぶたが下にひっぱられたりすることがある。
④靭帯でくぼんだところに脂肪移植をしても、脂肪が吸収されて無くなることもあれば、脂肪が部分的にかたまりとなって残り、表面がボコボコになることがある。
⇒美容外科で脂肪をいれられた後に、脂肪溶解注射をされたものの脂肪が溶けずに残ってしまい、「どうにかして」と、当院に受診される患者さんもいます。
⑤脱脂手術の狙いとして、表情がない状態での見た目を改善させる事になりますが、笑ったり、上を向いたり、など、表情があるときにできるくぼみに関してはハムラ法でないと改善できません。
また、先生によっては、「ハムラ法では、ゆるんだ眼窩隔膜にテンションをかけなおすのが肝だけど、その眼窩隔膜はまたゆるむから再発する」という、「ん???」という説明をYoutubeで発信する先生もいます数十万人のフォロワーがいる先生だったりするので、影響力は大きいです
ハムラ法とは?
実際のところ、ハムラ法とは、本来、眼窩隔膜にテンションをかけなおす手術ではなく、
- 皮膚を引き込む靭帯をはずし
- はずした靭帯の下に脱出した脂肪をもぐりこませて移動させる
という手術で、皮膚を引き込む靭帯を無力化することがメインになります。
ふくらみが減って、溝も目立たなくなってスッキリします
当院では、まぶたの裏の結膜から手術をする裏ハムラ法を主に行っています。
当院での「裏ハムラ法」による治療症例
目の下のクマが気になる人はぜひご相談ください
最後まで読んでいただきありがとうございました
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著者情報
藤本 雅大
Masahiro Fujimoto患者さんへのご挨拶
私は10年前に京都大学で眼形成・涙道外来を立ち上げ、京都をはじめ、滋賀、奈良、福井、三重、そして遠方の他府県から悩みを抱えて受診された方々の治療を行ってまいりました。
全国学会では多くのシンポジウム、教育セミナーなどで講演し、涙道涙液学会、眼瞼義眼床手術学会の理事を務め、京都、大阪、兵庫、三重、長崎の地域の10カ所のクリニックで眼形成手術、涙道手術を行い、現在までに10,000件以上の手術を行ってきました。また、オキュロフェイシャルクリニック東京で行われている最先端の様々な手術手技も直接受け継いでいます。
最先端の知識と長年にわたる経験を基に、痛みの少ない麻酔方法で、患者さん一人一人に最適な治療を提供いたします。治療に迷われておられましたら、是非一度ご相談ください。
経 歴
平成18年 | 神戸大学医学部医学科卒業 |
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平成20年 | 京都大学眼科学教室入局 |
平成24年 | 兵庫県立塚口病院 医長 |
平成26年 | 京都大学医学部附属病院眼科 医員 |
平成30年 | 京都大学医学部附属病院眼科 助教 |
平成31年 | 中野眼科医院 副院長 |
令和3年 | 京都大学医学部附属病院眼科 臨床准教授 |
令和4年 | オキュロフェイシャルクリニック東京 |
令和6年 | オキュロフェイシャルクリニック京都 |
所属学会・資格
- 日本涙道涙液学会:理事
- 日本眼瞼義眼床手術学会:理事・学会長
(2021年度) - 日本眼形成再建外科学会
- 日本眼腫瘍学会